TOP > 症例集 > 手、足の症状 > 少し歩くと出る右足首周辺の痛み...(橿原市 50代女性)
雪が積もった日に、右足を捻るまでは行かないが何度か滑りそうになって右足首に違和感を感じる。しばらく夕方に右足首に違和感があったが、朝起きると感じなくなっていた。昨日から歩くと痛みで右足を踏ん張れなくなり、来院される。
<初回の状態>
症状部位-立っている状態では痛みはない。右足首前面に歩き出して数歩すると痛みが出て、体重を乗せるのが辛くなり踏み込めなくなる。慢性的な手足の冷え性、疲れると背中周辺の凝り、疲労を感じやすい。
<施術の経過>
座位や寝ている状態の静止時から動き出しは痛みがなく、むくみはないが筋肉の緊張が強い。足首の腫れや熱感もなく炎症を起こしていない。元々手足先端の冷え性があり、手足の血行が悪い状態、背中の凝りや疲労しやすいなど、全身の血行不良が考えられる。
末端血行が悪い状態は、自律神経の交感神経が興奮、または優位の状態になっている場合が多く、交感神経優位だと末端血管の血流が悪い状態が続くので、冷え性や慢性疲労、傷の回復不良になりやすい。
<状態>
自律神経の状態を瞳孔反射と呼吸反射で検査をすると、交感神経優位の自律神経のバランスが崩れた状態。
足首の脈拍は左は減弱、右はほとんど感じられない。
呼吸時に胸郭の動き、胸椎上部の制限、横隔膜と腹部の緊張、骨盤、右ひざ、右足首、右足指に制限。
重心バランス-後方、右側に重心の崩れ。片足立ちは両側が不安定。
<施術>
まず交感神経興奮状態を解除するために胸郭と胸椎、横隔膜の制限を調整し、心臓と肺に負担の掛からない状態にする。骨盤の歪みと腹部の緊張を調整して、下肢への血流を確保する。
自律神経の状態を再検査すると交感神経の興奮状態がなくなる。
足首の脈拍は左足が大分強く感じられるが、右足はまだほとんど出ないが、右足のひざ、足首、足指の制限を調整後、右足首の脈拍もまだ弱いが感じられるようになり、歩いて貰っても痛み出なくなる。
<メモ>
足首の痛みの直接の原因は、雪道を歩いたときのひざ、足首、足指の歪みで血流不良が起こり、歩くと足首の筋肉が血液不足で痛みが出ていました。座ったり寝たりすると少し血液が足首に流れるので、最初の数歩は痛みが出ませんが、すぐに血液不足を起こし痛みがおこり、休むとまた少し血液が流れるので少し歩ける状態でした。
元々交感神経興奮時の症状が出ていて手足など循環が悪く、症状が出やすい状態にあったので、交感神経興奮の原因の胸郭や胸椎、骨盤の制限から施術していきました。
胸郭や胸椎、骨盤などに制限があり、心臓や大きな血管の流れに負担が掛かると、自律神経が交感神経を興奮させて血圧や心拍数を上げます。また、細い血管の血流量も少なくして、体の中心に血を集めようとします。このため、冷えや肉体疲労など様々な症状が起こりやすくなります。
血液を送る心臓を囲む胸郭の制限をなくすことが、自律神経の安定に重要になってきます。
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